Break〜ピアノの小話〜

「ドレミ…」の由来

「ドはドーナツのド、レは…」とみなさんお馴染の「ドレミの歌」。
小さい頃に1度は歌ったことがあるのではないでしょうか?
ではどうやって「ドレミ…」となったのか知ってますか?


聖ヨハネ賛歌

ドレミファソラシの由来となったのは「聖ヨハネ賛歌」 という賛美歌の歌詞です。
歌詞の各節の先頭の文字とその音に注目してみてください。

<歌詞>(ラテン語)
 Ut queant laxis
 Resonare fibris
 Mirages torum
 Famuli tuorum
 Solve polluti
 Labii reatum
 Sancte Ioannes



Ut,Re,Mi,Fa,Sol,Laとなっていてさらにその音がド、レ、ミ…と順番にあがっていってますよね?
それが「ドレミ…」の元です。
これを考案したのがイタリアの修道士グイード・ダレッツィオ(992〜1050年)。
その時はド〜ラまでしかありませんでしたが、後にSancte Ioannesの単語の頭文字をとってSi=シが生まれました。
また「Ut」が発音しづらかったためDominus(主)から「Do」をとって現在の「ドレミファソラシド」となりました。


「ドレミ…」は現在イタリアとフランスで音名 として使われています。
ちなみにフランスでは「ド」は「Ut」のままです。
階名 としては日本を始め色々な国でも使われています。

英語では「シ」を「Ti」と発音します。
ドレミの歌では「Ti」を「Tea」として『Tea-a drink with jam and bread 』(お茶はジャムとパンと一緒に)という歌詞になっています。
(音名・階名についてはここを参考にしてください)

ちなみにまとめるとこの様になります。

イタリア語  do  re  mi  fa  sol  la  si 
フランス語  ut  re  mi  fa  sol  la  ti 
英語  do  re  mi  fa  so  la  ti 




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