Let's Play The Piano〜ピアノを始めよう!〜

楽典

移調






上の2つの楽譜を見ながら音源を聴いてみて下さい。
どちらも「ぶんぶんぶん」のメロディでしたよね?

楽譜を見比べてみましょう。
調号は上はなし、下は♯1つ。始まりの音は上はソ、下はレで5度違います。
次の音も上はファ、下はドで5度。
もう気づかれましたか?上の楽譜に対して、そっくりそのまま5度上に移動させたのが下の楽譜です。
この様に調が変化することを”移調”といいます。
カラオケでキーチェンジとかいうのも移調のことです。
移調が出来ると、「こんな高い声でない」とか「調号の♯が沢山あって大変」という時に自分にあうように変えられるので便利です。

慣れるまで大変ですが慣れると移調しながら弾く(移調奏)ことが出来るようになります。

では「ぶんぶんぶん」を他の調に移調してみましょう。
元になる調(原調)は上の楽譜の「ハ長調」です。
原調より2度高い「ニ長調」に移調しましょう。
最初の音は「ソ」なので2度上の「ラ」になります。
後は順番に「ラソファ、ミファソミレ」となります。調号は♯2つ(ファとドに♯)。これで出来上がり。

注意するのが臨時記号
調号ではなく臨時に音が上げられたり、下げられている場合は移調するときも同じだけ上げたり、下げたりして下さい。

移遷

移調とは長調の曲なら長調に、短調の曲なら短調にする場合にのみ言います。

では 長調を短調に、短調を長調にするときはというと”移遷(移旋)”という言葉を使います。
(あまり使われませんが)



同じく「ぶんぶんぶん」ですが暗い感じに聴こえませんか?
調号は移調の時の2番目の楽譜と同じく♯1つですが、この場合は「ホ短調」に移遷しています。


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