ピアノはただ指を動かせばいいと思いがちですが、そうではありません。 腕全体、体全体を使って弾きます。 大きい音を出すときはただ力任せに鍵盤を叩くのではなく、体重を指先に移動させます。 指は両手で10本しかありません。 88鍵もあるピアノを上手く演奏するには様々なテクニックが必要です。 ここではピアノを弾く上での基本テクニックを身に付けます。
上の楽譜を弾いてみてください。 たいていの人は右手の場合ドレミと弾いて次のファを親指で弾くために親指をジャンプして移動させたと思います。 この方法ではドレミ・ファソ…とミとファの間の音が途切れて聴こえませんか? ピアノは音を出している間に次の音の鍵盤上に指がないと滑らかな演奏が出来ません。 よって親指を他の指の下にくぐらせたり、親指の上を他の指が飛び越えて次の音を準備する という方法があります。 動画で見てみる この楽譜の右手を見てみましょう。 ドレミとミを弾く瞬間にすばやく1の指を2,3の指の下にくぐらせ(親指を中に入れる)ファの場所に移動しましょう。 1の指がファを弾く瞬間に2,3,4,5の指をソラシドの鍵盤上に移動させましょう。 次は音が下っていくときシラソファまできたら、ファを弾く瞬間に2,3の指を1の指の上を乗り越えてミとレの鍵盤上に準備します。 ミを弾くと同時に親指を伸ばしドの位置へ持っていきましょう。 言葉にするとなんだかむ難しそうですが、要は素早く親指を中にいれたり、親指を飛び越えたりする指の運動です。 注意すべきことは、親指を中にギュっと入れようとすると肘があがってしまう ので、上がらないよう気をつけましょう。 左手も同じようにやってみてください。 楽譜の指番号に赤丸が付いているところがポイントです。 何度も繰り返しマスターしましょう。 ◆練習曲◆ ↑クリックすると拡大します。 指くぐりに慣れるための練習です。 繰り返し自然に出来るまで練習してください。
まず左の楽譜を両手でも片手でも良いので弾いて見てください。 何度か繰り返し弾いて自分の指や腕の様子を観察してみてください。 多分手首を固定したままで指だけの力で鍵盤をたたいてませんか? ピアノは指の力だけではなく腕の力や時には体全体の力で弾きます。 この項では腕の旋回による重力の移動によって弾く奏法を紹介します。 まず楽譜通りに指を置いて準備してください。 指は動かさないで鍵盤にのせたまま手首と肘を回します。 回す方向は右手は反時計回り、左手は時計回りです。 慣れてきたら回しながら指をつけましょう。 指の力を抜いて腕で弾く感じです。 同じように腕を使った演奏法に腕を振る というものがあります。 この方法はトレモロを細かく綺麗に引いたり、音が跳躍し反復しているときなどに使います。 上の楽譜を練習してみてください。 腕の旋回の時のように手首を固定したままで弾くとすぐに疲れてしまいます。 しかし腕を振るとスムーズに速く弾けるようになります。 腕を振るというのは丸いタイプのドアノブを握って左右にガチャガチャ動かす運動をイメージしてください。 手首、肘を左右にかるくひねる感じです。 ドとソのトレモロを練習してみましょう。 まずドに1の指、ソに5の指を置いてください。 鍵の掛かったドアノブを何度もガチャガチャ回すように腕を振って弾いてみてください。 指だけで弾くより楽ですよね? 動画で見てみる 慣れたら上の楽譜を弾いてみてください。 小指はずっとラの場所で他はメロディを刻んでるので内側へ回す力を少し強くすると、メロディが際立って綺麗に聴こえます。
左の1番の小節を見てください。 ドの全音符の下に5と1の指番号がふってあります。 これはまず5の指で弾いて、鍵盤を戻さず1の指を差し替える テクニックです。 この小節には「全音符でド」と「8分休符・ドシドの8分音符」の2つの旋律があります。 全音符を5の指で弾いていては、続くドシドを弾くとき指を離さなければなりません。 指を離すと全音符ではなくなるので、この様な指使いをします。 1,5の指に限ったことではないので指番号が並べて2つあったり、使えそうな場合は自分で取り入れて見ましょう。 動画で見てみる 2番目の小節を見てみましょう。 ドとレの音がカッコでひとくくりにされて1と書いてあります。 これは左の鍵盤の画像のように1の指で同時に押さえる ことを意味します。 カッコで無い場合は同じ数字が縦に並んでいたりします。 指先だけではなく指のはら、側面をうまく使いましょう。 これも指が届かない場合に取り入れてみるといいです。 3番目の小節 は同じ音の連続の時の指使いです。 ピアノには出来るだけ使わない方がいい指使いというものがあります。 その一つに”同じ音を連続で弾くときは同じ指を使わない”というのがあります。 特に速い曲を弾くときには、同じ音を同じ指で弾くと遅くなってしまいます。 またどうしても力が入りすぎます。 左の図を見てください。 (鍵盤を手前側面から見た図です。楕円は指を番号は指番号です。) @4の指で弾いて、A4の指が浮くと同時に3の指が下ります。B3の指が浮くと2の指…の繰り返しです。 Aで鍵盤が元に戻るか戻らないかの所で次の指が弾くことが出来ます。 そこが速く弾けるポイント。 正しなれるまで難しい。次の指が速すぎると音がなりません。 音の大きさ、速さなど音の粒をそろえる事が大事です。 動画で見てみる 左の楽譜を見てください。 1番の小節に似ていますが、全音符のミを弾いたまま1の指でソなんて弾けませんよね。 このソの指番号は”左手”のものです。 上の段の五線だからといって右手だけで弾くとは限りません。指が届かなかったら空いている手を有効に使いましょう 。 左の楽譜は「乙女の祈り」の一部です。 音部記号に注目してください。 上の五線はヘ音記号、下は2拍目からト音記号になっています。 この場合は腕を交差させて弾きます。 この曲の場合は左手が低音と高音を行き来しているので左手を上に重ねましょう。 右手は低音でメロディを弾いています。 動画で見てみる 曲によって弾きやすいように交差させてください。 交差させる曲もあれば右手を左手を重ねて弾く曲もあります。 指番号には絶対というものはありません。 人それぞれ指の長さが違いますし、弱い指もあります。 色々な楽譜を比較してみて自分に合った既存の指番号を使ったり、自分で変えたりして弾いてみましょう。 正し、弾くごとに指番号が変わるようではミスタッチを生んだり、暗譜が出来なくなる原因になります。 最初のうちに指番号を決めて練習しましょう。